■ 全体のねらい |
交通心理学の主たる目標は車社会での事故防止である。事故リスクの高低には交通参加者の行動と意識が影響しており、交通安全には人的要因(ヒューマンファクター)の解明が求められる。本書では、交通心理学の歴史と研究成果を踏まえ、事故に関わる行動としてハザード知覚などの概説を行う。また、子ども、初心者や高齢ドライバーなど対象別の行動特性と教育研究、ITS技術など交通工学的アプローチと交通心理学との連携についても触れる。 |
■ 章の構成 |
1.交通心理学総論(1) 2.交通心理学総論(2) 3.事故発生のメカニズムと人的要因(1) 4.事故発生のメカニズムと人的要因(2) −交通コンフリクトとインシデント研究 5.注意と確認行動 6.ハザード知覚 7.リスクテイキング 8.個人差の諸問題 9.交通参加者のリスク −歩行者と自転車運転者 10.交通参加者のリスク−初心運転者 11.交通参加者のリスク −高齢ドライバー 12.社会的行動としての運転 13.交通安全教育 14.運転者教育 15.交通システムと心理学
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