■ 全体のねらい |
本書は、中年期から老年期にかけて位置する人々の心理について、彼らを取り巻く社会的、時代的状況や、社会問題となっているライフイベントなどに焦点を当て、心理臨床的課題を明らかにするとともに実際の支援のあり方について、関連の理論や質的、量的な実証データなどを用いて解説する。中・高年者の心理的特性や置かれている今日的状況を発達的かつ多角的にとらえ、心理臨床的支援をめぐる課題について理解を深める。 |
■ 章の構成 |
1.中高年の人々はどういう時代を生きてきたのか−生涯発達的視座からみた心理臨床的課題− 2.中年期という時期−その発達的位置づけと心理的特徴− 3.中年期を生きる人々を支える 4.働くことにかかわる心理臨床 5.家族にかかわる心理臨床 6.人生の途中で病・障害をかかえるということ 7.定年退職にかかわる心理臨床 8.こころとからだのエイジング−からだを中心にして− 9.こころとからだのエイジング−知的機能を中心にして− 10.老年期という時期 11.高齢者に対する心理臨床(1)−理解に焦点をあてて− 12.認知症の理解 13.高齢者に対する心理臨床(2)−心理的介入のための方法− 14.認知症の人に対する支援 15.死ぬということ
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