■ 全体のねらい |
本書は、日本語の特質を学問的に解明する「日本語学」を概観し、日本語という言語を客観的に捉えるための枠組みと素材を提供する。 文字・表記、書記史、音声・音韻、音韻史、語彙・意味、文法(品詞論・形態論、統語論、複文・授受表現)、文法史、文章・談話、敬語、方言、日本語史といった領域全般にわたって、日本語学の基礎的な知見を理解し、日本語という言語の性質の基本を理解する。最後に、全体を振り返りながら、学んだことを有機的に再構成し、日本語の特徴的な点を確認する。 |
■ 章の構成 |
1.日本語学とは?−国語・国語学・日本語学− 2.文字・表記−書き分けの原理− 3.書記史−“書く”という行為の歴史− 4.音声・音韻−音の組織とリズム単位− 5.音韻史−音の合流を中心に− 6.語彙−意味のネットワークと位相− 7.文法@−日本語の品詞と動詞活用− 8.文法A−日本語統語論の仕組み− 9.文法B−日本語文法のトピック− 10.文法史−形態・統語変化を中心に− 11.文章・談話−三つの捉え方− 12.敬語−“遠い言葉”敬語の働き− 13.方言@−日本語方言の概観− 14.方言A−言語行動の地域差− 15.まとめ−この科目で学んだこと−
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